子供の靴を履いていた頃

これまでの人生に、いくつかのウェーブがありました。

子役、映画会社員宣伝時代、作家。

12歳は、初めて人生のスタートを切ってから、将来のビジュアルが動き出した時。

前田陽一監督がオーディションで選んで下さった、月曜8時のフジテレビドラマの準主役。「ふしぎ犬トントン」五十嵐リサ役です。

これは、靴の広告。ファンの方が長く保管して下さっていました。

しかし…今の方が若いかも!?

何故なら、大人社会の激戦区、勝ち残りを賭けた勝負だったからか、子供なのにストレスで浮腫んでいるかもです。

残酷なことに「子役」というのは賞味期限付きのお仕事。大人になると仕事はなくなる。そんな不安と、何十回と落選するオーディションで、既に中年サラリーマンのようなぼろぼろ状態。

やっと勝ち抜いた役で、地に足をつけたかった12歳の私。

でも、いずれ、子供の靴は脱がなければならなかった。

皮肉なことに、子供高級靴の広告撮影。

もちろん、今は大人の靴を颯爽と履いて歩いている。小説世界で、心身ともにバランスよく脱皮して、今度こそ地に足がついた人生を楽しみたい。

今の私より疲れていたこの頃の私に、「焦るな!」と言ってあげたくなりました。