滝田ゆう「寺島町奇譚」を読んでいます

好きなにっかつロマンポルノで「赤線玉の井 ぬけられます」(神代辰巳監督)があります。

この映画の監修をやられたのが漫画家滝田ゆうさんです。滝田さんの実家は、玉の井のバーでした。東京大空襲で玉の井が焼けるまで、そこに住んでいました。

永井荷風も玉の井を書いてますが、麻布から通っていました。

玉の井を知る文化人として、滝田ゆうさんは貴重な存在でした。今、「寺島町奇譚」を読んでいます。

戦後の吉原を舞台にした溝口健二監督「赤線地帯」も傑作です。

遊郭、私娼街の跡地巡りをしたいと思っています。

母は向島で育ちました。母が生きていたらなあ。貴重な証言は、なかなか足りない。昭和も遠くなりにけり。だからこそ、大空襲や私娼街の片鱗を留めたい思いにかられます。

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