レジェンド脚本家桂千穂さん、永遠に
脚本家・桂千穂先生が8月13日に、90歳で亡くなられました。
『HOUSE ハウス』(大林宣彦監督作品)の脚本家でもあり、ロマンポルノ50本を超える脚本を手掛けられました。
私は日本映画学校で、脚本を専攻。桂ゼミでした。卒業間近、私が「先生、進路指導してくださいませんか?」と図々しく申し出ると、原稿用紙一枚に身近に起きて感動したこと、を書きなさいと言われました。
すると、その原稿一枚を、桂先生はにっかつ(現・日活)の女性企画者に持っていかれ、橋渡しをして下さいました。
おかげ様で、にっかつに入社。桂先生のご自宅で『ザッツ・エンターテインメント』を2人で観たり、生まれた仔猫をいただいたり(私は猫アレルギーだったけど)、楽しい交流が続き、結婚式には私側の主賓になってスピーチまでしてくださいました。
一昨年、ご自宅にエッセイの取材に伺いました。自らを「いい人生です」と、おっしゃっていました。「もっと古典を読みなさい」それがお別れとなりました。
桂先生は最後まで、先生でした。感謝しかありません。ご冥福をお祈りします。