ピンク映画ベストテン・桃熊賞の審査員を務めました

第2回ピンク映画ベストテン2020・桃熊賞の審査員を務めさせていただきました。

ピンク映画との出会いは数年前、日活先輩の鵜飼さんに『絶倫謝肉祭 奥まで突いて』(佐々木浩久監督)を観に、テアトル新宿に連れて行っていただいたことです。

私が宣伝ウーマンとして携わっていた日活ロマンポルノの製作費はプログラムピクチャーで一本2800万円程度(エロス大作はその倍)。日活撮影所のセットも使え、監督、スタッフは裕次郎や小林旭の映画を手掛けていた人たちが中心でした。

ピンク映画の製作費はロマンポルノの10分の1ほどです。そんな厳しい条件の中で、俳優さんの輝き、心動かされるストーリー、濡れ場のあらゆる心の動き、そんな宝石箱のような作品の数々が生まれています。

ピンク映画に触発されて自著の官能小説に反映したり、官能小説をクリエイターの哲学・美学で映画化していただいたり、相乗効果を生むほど私の世界にシンクロしているのです。

現在発売中のキネマ旬報7月上旬号にて、ピンク映画ベストテン2020・桃熊賞が発表されています。是非、この機会にお手にとっていただけたら嬉しいです。

ピンク映画界の今後の発展に、一翼を担えたら大変光栄です。

主催者の評論家・切通理作さん。ありがとうございます♪