団鬼六ロマンポルノのラストヒロイン小川美那子さん降臨!
SM映画のヒロインには、気品、上流階級のたしなみ、清楚な美しさ、秘めた色香が問われます。なぜなら、そのような女優さんでなければ、縄や数々の調教により、女の理性が解けていく様や、羞恥美から被虐美へと移行する過程が絵にならないからだと思います。
4月24日、阿佐ヶ谷ネオ書房で十数年ぶりにファンの前に艶やかな着物姿で登場した小川さんは、数々のレアなエピソードを語ってくださいました。
小川さんは団鬼六作品の最後のミューズとして活躍されました。団先生は小川さんに「おまえじゃなきゃ、ダメだ」と言い、にっかつが倒産した時も、「ロマンポルノを続けて!」と二人で社長に直談判に行ったそうです。
「花と蛇 飼育編」では、共演男優に「前貼り破けていたよ」と耳打ちされ、その瞬間、素の小川美那子に戻ってしまい、恋に落ちたという逸話も。
映画で披露した被虐美からは想像もつかない、ざっくばらんとしたトークとあっけらかんとした人柄に、会場は爆笑の渦に包まれました。
【滝川杏奴のロマンポルノ再訪】は今回の3回目で無事終了しました。3人の女優さんの四半世紀を見て思うのは、みなさん、映画以上に映画のような人生を送られていたこと! そして、年齢を重ねても全てに前向きでした。ネオ書房店主の切通理作さん、奥様の香奈子さん、ゲストの志水季里子さん、水島裕子さん、小川さん、本当にありがとうございました。私も大きなエネルギーを頂きました。